モノシリ沼

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SIERRA DESIGNS 「NIMBUS」の洗濯

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1979年製造の『SIERRA DESIGNS』社スリーピングバッグCLOUDシリーズの旗艦モデル「NIMBUS」。
羽毛の質、縫製技術等のクオリティの高さは当時の厳冬期スリーピングバックの中でも秀でた存在でした。当時、日本での販売価格は230,000円!とこれまた最高峰に相応しいプライスには驚かされましたが、各ブランドの最高技術の集大成である厳冬期モデルの相場でもありました。
このスリーピングバックを『JANSPORT』社「D-2」のフレーム下部に取り付けて分かったのはスタッフバックに入れても尚大き過ぎると言う驚き。快適な眠りを約束してくれるものの持て余し気味だった事を懐かしく思い出します。

かれこれ30年も経過した汚れを落とそうと一念発起。乾燥したこれからの季節(晩秋)は羽毛製品を洗濯するには格好の季節です。「が!」このクラスの洗濯は相当の気合と体力を必要とします。
いつも思うのはダウンクリーナーを入れたバスタブに製品を浸し、水分を含み見るも無残にペッタンコになった姿に「あ〜、本当にこれが元通りになるのかな?」と言う不安。しかし、一度洗濯液に浸けてしまったら後戻りは出来ません。

●丁寧に手で押し洗いを繰り返します。
●事前に汚れ等の染みはスポット洗浄しておくときれいに仕上がります。
●油汚れがあった場合、通常の洗濯に使う「ザウト」がお勧め。
●強い洗剤は羽毛の油分も取ってしまうので「不可」ですが、染み程度に使うには経験上問題は無いようです。
●たっぷりと空気を含んだ高品質の羽毛を浸すには相当の体力が必要ですが、それはフィルパワーが大きい証明と諦めましょう。(質の悪い、若しくは羽毛の量が少ない程、楽です)
●このクラスのスリーピングバックが水に浸るとその重量は20キロ以上にもなります。
●その重みが縫い目に加わるとバッフルが裂けてしまい後悔することになりますので、ここは一番慎重に進めます。
●バスタブの栓を抜く前に(ここが肝心です)籠状のもので製品を掬い取ります。
●最適な方法はスーパー等にある買い物籠を使用する事です。(勝手に持ち帰るのはいけません、ジャスコ等で安価に売っていますので、買いましょう)
●縫い目に力が加わらない様に細心の注意をはらって籠に入れた後、バスタブの栓を抜きます。
●そーっと上から押す事で余分な水分はカゴの隙間から抜けていきます。
●その後、きれいなお湯で濯ぎを2〜3度同じ要領で繰り返すと体力も限界。
●羽毛は一箇所に固まり、これが元通りになるんかいな!?と半ば諦めモードのなか、見るも無残なスリーピングバッグを干し場へと運びます。
●今の季節なら半日程で生地が乾き始めるので足繁く通い固まった羽毛をたたき解します。

これを何度も繰り返すわけですが、製品を慈しむ愛情は通った数と比例、羽毛はロフト回復し愛情に答えてくれます。
2日〜3日で新品同様に回復、美しく膨らんだ形状と寝心地はまさにCLOUD(雲)の中で寝ているような心地良さで洗濯後の筋肉痛を優しく癒してくれるでしょう。
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Sierra Designs | permalink | comments(6) | trackbacks(0) | pookmark |

この記事に対するコメント

こんにちは!
気持ちよく寒い?今の季節は羽毛のシュラフが愛おしいです。

いや〜、本当にNIMBUSを所有している方がいるとは…
驚きです。前出「Outdoor」の第10号あたりで、背表紙にカラー広告を出していましたね。20万円の寝袋がどんな寝心地なのか想像できずにモヤモヤしていた懐かしい記憶が。

すべての工業製品はとても安くなったけど、あの圧倒的な存在感がなくなってしまったのはちょっと寂しいですね。買えないことだって幸せなのに。
卓袱堂 | 2008/12/08 1:34 PM
卓袱堂さん、お立ち寄り頂きありがとうございます。
フィルパワー550の配合20(フェザー)/80(ダウン)で良いダウンと思っていた時代、このCLOUDシリーズに封入されたのはフィルパワー700でした。
縫い目から出てきたダウンボールの大きさには驚きました。
ノースフェイス、シェラデザイン等のジャケットから1OZほどのダウンを抜き取り、透明な筒に入れて品質を調べた事がありましたが、このNIMBUSのダウンボールの半分程度のものでした。
この手のスリーピングバッグに入る時はTシャツとパンツ一枚が気持ちよいと思います。
内側に膨らむ程よいダウンの圧迫感が眠りを誘います。

今や大多数のブランドが中国で作られていますが、開発者の目の届くところで、ダウンと一緒に創業者の精神も封入された製品は昔の思い出のまま色褪せることはありません。

買えない事の幸せ・・・・・手に入れる事の出来なかった物への憧憬は、手の届かなかった初恋の人にたとえられるかも知れません。
synergy works | 2008/12/08 9:42 PM
NIMBUSをD2の下にって凄いことです!私は小柄でしたのでD3を上野のアートスポーツで手に入れましたが、それでももてあましてしまいました。偶々芦沢一洋さんが近所でしたのでアドバイスをもらい、TrailwiseのPack Back72だか73を勧めてもらいました。Colin Fletcher氏と同じ一気室です。だけどJan SportsのDシリーズは格好が良くて、自然保護の象徴みたいな思いでした。
正太郎 | 2012/11/21 4:30 PM
正太郎さん、懐かしいお話をありがとうございます。
1970年代、アウトドア用品入門は鶴見のIBS石井スポーツでした。
JANSPORT製品を多く扱っていて大判のカタログを飽きもせず眺めていたものです。
NIMBUSはスタッフバッグに入れても大きく、D2のフレーム下部にも収まらなかった気がします。
フレームパックはD5では小さすぎ、D2では大き過ぎデザイン的に好きだったのはD3でした。
D3購入は1984年のBerkeleyのREIでしたが、サスペンションシステムが簡略化(改良)された仕様で自立出来なくなってました。
結局D3はSFからLAへ荷物を運んだだけでフィールドで使う事無く山渓の「売ります」欄で売却してしまいました。

芦沢一洋さん直々にご指導受けたとは羨ましいです。
一生の思い出ですね。
synergy works | 2012/11/22 10:53 AM
都内環状7号線から一寸路地を入ったところにご自宅がありました。当時19歳の正太郎少年は芦沢さんから頂いた葉書に書かれた地図を手に訪ねて行きました。
Dシリーズの格好が良いのは、従来のキスリングやアタックザック型とは異なって、セルフスタンディングであったことでしょうか。言い方は難しいのですが、ザックが立っている状態でした。輸入元はエバニューであったと記憶しています。懐かしいですね。
正太郎 | 2012/11/22 3:27 PM
正太郎さん、貴重なお話ありがとうございます。
自分も金峰山近郊に住む田渕義雄氏宅を訪ねた事がありましたので、お気持ちは良く分かります。
JANSPORTのダウラギリシリーズの魅力はあのヒップサスペンションにあると思います。
背負って歩く時にサスペンションに肘を置く事が出来ること、休憩の際に立て掛ける物を探したり、地面にベタ置きせず自立する事、何と言っても格好の良さが最大の魅力でした。
輸入元はエバニューでしたね。
EDDIE BAUERもエバニューが輸入元で、後年知り合いの友人が勤めていたので随分安く購入出来た思い出があります。
初めての物との出会いに輝いていた時代でした。
synergy works | 2012/11/22 8:42 PM
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