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MOSS モスの小悪魔テント『SYDNEY シドニー』の全容
JUGEMテーマ:アウトドア用品
以前にも記載しましたが、カタログにも掲載されず短期間のみ販売されたSYDNEY。
テントの歴史史上稀にみる異彩を放ったデザイン、「使いにくい」だの「居住性が悪い」などとお考えの方には手に負えない小悪魔チックなテントとしてSYDNEYは存在しました。
気流を考慮したHIGH&LOWコンセプト、シドニーにあるオペラハウスを模したデザインと言えばスマートですが、久しぶりに、尚且つ購入後初めての2張を見るにつけ、どちらかと言うとイカやタコの嘴を彷彿とさせるデザイン。
気に入ったテントは「実用」と「保管用」に購入してしまう性格ながら、一度は2幕一緒に張ってみようと思ったのは人生も終盤に突入したことと無縁ではありません。
この時期のMOSSは床素材にナイロンオックスを使用している為か、その後のナイロンボトムのテントと比べてベトツキ、臭いも軽微、24時間空調が効いた場所で大切に保管していた未使用の方が、フライシートにベトツキが発生していたのが何とも残念。
テント内に寝そべってみると地を這う風が本体裏側にある開閉できる二か所のベンチレーター機能で快適、片側はジッパーでメッシュを全開出来るのでここをフルオープンにすることでより風の流れを呼び込むことが出来ます。
また、フライシートのテールが伸びた恩恵を受け靴などの小物を外に置いておく事もできますので、何かと気を遣うテントながらちょっとした優しさを演出する手法は、一度気に入ってしまうと飴と鞭で逃がさない手練手札のまさにMOSSの小悪魔的テントと言えるでしょう。
(注)Sydneyの原型と思われるMoss Sundance Tent
この記事に対するコメント
以前の小悪魔のエントリーを時々眺め、すごい形だな、2張も持っていいるんだ。その時代を過ごしていた人はすごいなと思っていました。
今回、久々におとずれて、その2張をまさか貼っているエントリーに出くわすとは…
面白いですね。
私には、2張並ぶと波に見えます。
かわったフレームワーク眼福です。
MOSSの正当な継承であるMOSS JAPANがコットンテントのOPTIMUM200を復刻させる事業に少々協力していますが、Sydney復刻の話は今のところ聞いていません。
セットアップに多少のコツが必要なテントですし、ハブを使うために設営時や強風時に過大な力が加わるとポールを破断する可能性もあります。
真横からだとトドにもみえます(^^;)
シドニーや複雑なフレームワークのテントは復活して欲しくもあり、昔話のままであって欲しくもありなかなか難しい心境です。
おっしゃるお気持ち良く分かります。
MOSS TENTに興味がある方々は細部までオリジナルを求めるでしょうから、満足できる「復刻」はハードル高いと思います。
NorthFaceも1980年代に代理店のGWがVE-23.24を国内生産しましたが、本体、フライシート共に皺が多く悲しいかな、アメリカ本国製品を知っている人間には不評でした。
JanSportも代理店のエバニューが生産しましたが、こちらもやはり残念な仕上がりでした。
アメリカ本国製造とは「張」が違うんですよね。
さて、MOSS JAPANのお手並みはいかがでしょう。
かれこれ15年ほど恋焦がれて探しておりますが、全く見つかりません。。。
MOSS JAPAN設立の報が出た際に早速聞いてみたところ、未定ではあるもののいずれは。。。といった感じの回答でした。
大変不躾なお伺いかとは思いますが、例えば今後放出されるご予定などはございますでしょうか
お気持ちお察し申し上げますが、画像でお楽しみ頂けると幸いです。
いくらでもいいから売って欲しい限りです。
デザイン優先の居住性の悪いテントです。
昔憧れのマドンナには会わないのが良いのと同じで、良い思い出のままが得策かと存じます。