モノシリ沼

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〜モノシリ沼とはモノにハマるとぬけられない?困った沼。そんな沼人たちの1970年代〜80年代 Made in U.S.A. アウトドア用品の温故知新ブログです〜
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REIの思い出

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REIの思い出 1970-80年代 温故知新 555nat.com モノシリ沼

1938年創業のアウトドア製品を扱う会員制生協として誕生。
1938年と言えば第二次世界大戦前夜のような世界情勢、1941年に太平洋戦争に突入した日本では早々の1942年、金属回収令で太平洋戦争継続の為に日用品の金属供出が始まったのを考えると、そんなきな臭い時代、レクリエーションの為にREIが設立された余裕に国力の差を感じずにはいられません。


1970〜80年台、日本国内には無い製品、日本国内代理店の販売価格よりもリーズナブルにアウトドア製品を送ってくれるREIはホスピタリティのあるメールオーダーの会社として日本で認知され始め、1990年代のMAIL ORDERブーム時はMAIL ORDER初心者のテキストとなりました。


会員になったのは1984年3月、カリフォルニア州Berkeley店。当時からREIオリジナル製品は他社製品よりも安いものの、ブランド製品と比べるとどうしてもチープ感は否めず魅力的な製品は数少ない印象。


1990年代初頭日本にショップ進出するための事前調査で我が国を訪れたREIデザイナーやマネージャーが、誰一人オリジナル製品を身に着けていなかったことが全てを語っています。


1990年代にREIジャパンの仕事を手伝う様になった縁で、REI副社長などとミーティング、日本進出について何度か意見を求められ、バブル崩壊後の日本市場とアメリカブランド製品を日本代理店価格より安く売れない事などから、日本進出には大反対。
その後、REI日本進出で利益を貪る方々の口車に乗せられて?2000年4月町田のグランベリーモールにオープンしたものの、翌年早々に日本撤退。大金を掛けてアメリカ大使まで呼んで大々的にオープンしたものの、大失敗となりアメリカ本社では日本出店した話は禁句になったとか。

 

日本市場を意識し日本語カタログの提供も始まっていた矢先、日本会員には全く非は無いにも関わらず、日本向けカタログ発送も停止。送料が安く済む船便の選択も、日本に代理店のあるブランドも発送してくれなくなり、REIのホスピタリティは崩壊したと言っても良いでしょう。


代理店との契約順守で日本発行のクレジットカード使えなくなった大手販売店もある中、支払いは日本、発送先が海外やアメリカ国内であれば問題なく製品発送してくれる事が唯一の救いでしょうか。


1970年台にカタログ請求した極東の学生にカタログを送ってくれた古き良き時代のREIには深く感謝しています。

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1984年BERKELEY REIで購入したピロー

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1984年BERKELEY REIで購入したピロー 温故知新 モノシリ沼 555nat.com モノシリ沼 REI Backpackers Pillow 02

トラベラーチェックと1か月有効のアメリカンエクスプレスカードを握りしめ、羽田空港発着で唯一残った国際線中華航空で降り立ったのは1984年のサンフランシスコ空港。
ダウンタウンまでの行き方が分からない日本人旅行者が集まった空港出口、通りかかったバスに乗り込み着いたのはユニオンスクエアの一角でした。
事前に調べていたBART駅なのにチケットの購入方法が分からず、右往左往しつつ到着したのはBERKELEY駅。
UC BERKELEY正門から延びるTelegraph Aveに1週間の予定でチェックイン。
一人旅の疲れと時差ボケを抱えながらもアウトドアブランドの聖地BERKELEY散策に出掛け、ホテル近くのアウトドアショップヤンクス、その先にはNORTH FACEの直営店、そこから20分ほど歩くとMarmot Mountain Worksのリティルショップ、UC BERKELEY校からSF湾へ延びるUNIVERCITY Aveには老舗SKIHUT、UNIVERCITY Aveと交差する道路沿いにSIERRA DESIGNS、NORTH FACEの本社と工場・アウトレットストア、近隣にREI、ネイチャーカンパニー、グラナイトステンウェイ等々学生街ならではの自由な雰囲気と共にアウトドアstoreが共存していた良き時代です。
費用の節約で一日一食、BERKELEYの街中にあるアウトドアショップを全て徒歩で訪問し疲労困憊で辿り着いたREI。
空腹と疲労感で広い店内を徘徊し、お土産用に購入した小物類の中の一品がこのREIオリジナル製品のピローでした。

1984年BERKELEY REIで購入したピロー 温故知新 モノシリ沼 555nat.com モノシリ沼 REI Backpackers Pillow 03

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1984年BERKELEY REIで購入したピロー 温故知新 モノシリ沼 555nat.com モノシリ沼 REI Backpackers Pillow 05

1984年BERKELEY REIで購入したピロー 温故知新 モノシリ沼 555nat.com モノシリ沼 REI Backpackers Pillow 06

1984年BERKELEY REIで購入したピロー 温故知新 モノシリ沼 555nat.com モノシリ沼 REI Backpackers Pillow 07
日本国内で販売されていた「枕」は寝心地を満足させるのとは程遠い空気枕、アメリカではアウトドア専用の繊維が封入されたピローなる物が存在して事に何事も我慢、工夫の島国との違いを痛感したものです。

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オリジナル商品が貧弱なREI製品の中でこれは!と思った逸品 "DENARI EXPEDITION SLEEING BAG"

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スリーピングバッグ モノシリ沼 555nat.com 温故知新 REI DENARI EXPEDITION SLEEING BAG -01

オリジナル商品が貧弱なREI製品の中でこれは!と思った逸品 "DENARI EXPEDITION SLEEING BAG"。

 

以前は安価な送料で発送してくれたり、カタログ外商品でもスペシャルオーダーに応じてくれるなどホスピタリティ溢れる生協システムだったREI。

 

スリーピングバッグ モノシリ沼 555nat.com 温故知新 REI DENARI EXPEDITION SLEEING BAG -02
多数あった日本出店反対意見を黙殺し、グランベリーモールに出店、早々に閉店し日本から撤退したREIは日本の会員へのカタログ発行も取りやめ、日本国内にある代理店取り扱い製品は日本へ発送しないなど生協とは思えないメールオーダースタイルへ変貌。
代理店へ忖度し、ナショナルブランドが購入出来ず、魅力の無いREIオリジナルを購入しろって、それは無理と言うものでしょう。

 

1984年、ロサンゼルス近郊のREIで遭遇したDENARI EXPEDITION SLEEING BAG。


自社製造工場を持たないREIが外注しているオリジナル製品は、誠に残念ながらナショナルブランドに見劣りする物ばかりながら、これは買いでしょう!と思わせたのがこのスリーピングバッグ。

 

使用最低温度-30°F,グースダウン5lbs.4oz封入は堂々の厳冬期遠征隊仕様。
Messnerの無酸素エベレスト登頂、1978年にアメリカ遠征隊がK2登頂に使用されたとの輝かしいカタログ紹介で購入の決め手になったのが「Naomi Uemura、Japanese Explorer,was actually sleeping in the Denali when he was attacked by a polar bear while making the first solo trek to the North Pole.」の箇所でした。


1.9oz ripstop nylonにグースダウン5lbs.4ozを18のストレッチバッフルで仕切り封入。
バッグ内の暖気を逃さないダウン封入の首回りチューブ、信頼のNo 10 YKKジッパーでトーストのような暖かい夜を提供してくれます。

 

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ジオデシック愛好家を悩ます SHELTER SYSTEMS シェルターシステム

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 The North Face OVALINTENTION TENT購入から始まったジオデシック構造のテントはVE-24、NORTH STER、2M DOMEと大小合わせて10張りはあるでしょうか。
 そんな“ジオデシック構造テント好き”を悩ませるのが血筋の良いこのシェルターシステムSHELTER SYSTEMS。「コットと土足でのキャンプスタイルに変更も楽しそうかな」とMAIL ORDERを悩んだのは1980年代後半でした。

 レキサン製ポールの嵩張りなど収納の大きさはMOSS OPTIMUM200で経験済みながら、「収納」→「設置」の繰り返しに耐えられるのかという不安が残り躊躇していた頃にREI JAPANの「キャンプ&スクール」の企画運営を頼まれ、日本の会員にアメリカ本国のREI店舗をスライドで紹介する事になりました。
 REI BERKELEYストアでの撮影は店長が同行し、スタッフルームやシャワー室、ストック倉庫など従業員でなければ見る事のできない映像満載。更に従業員価格で購入できる特典付き・・・でしたが、聖地バークレイのREIで購入したい製品は残念ながらありませんでした。
 このREI BERKELEYストア紹介スライドショー上映をする為には大きめな「REIらしい」テントが必要などと邪まな提案をし、当時のREIジャパン代表に取り寄せてもらったのがSHELTER SYSTEMSでした。

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 試し張りすることなくキャンプ&スクール会場である金峰山麓の「廻り目平キャンプ場」でいきなりのSHELTER SYSTEMSデビュー。説明書を見ながら数人で組み立てる作業をしながら自分で購入しなくて良かった、と思ったのを今正直に告白します。
 太いレキサン製ポールを湾曲させながらジョイントさせる作業は一人では難しく、更にレキサンの質感が組み立て式台所用品を連想。スタッフバックなどという洒落たものは無く、工事用廃材入れ状の袋に収納するのも購買意欲を萎えさせるものでした。
 しかし、立ちあがってしまえばさすが威風堂々のジオデシックテント。壁面の二重構造になったウォールは空気を取り入れ採光窓はホワイトカラーの本体と相まって快適な空間を演出します。

 REIキャンプ&スクール、REIが日本人会員と交流を深める為の価値あるイベントでしたが紆余曲折を経て中断、今となってはREIへの複雑な思いの交錯するREIキャンプ&スクールで着用したスタッフTシャツと共にSHELTER SYSTEMSを使う機会をも失ってしまい残念な思い出となりました。

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REI K2 EXPEDITION CAP 1984

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アメリカへのカタログオーダーとMailオーダーから数年、REIの会員になったのは1984年のBerkeley店でこのキャップ(今となっては貴重なMade in U.S.A.)を購入した時に店員に「入会した方がお得よ、はい$5。」と言われたのがきっかけです。

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この頃はまだ旧REIロゴの製品が混在、友人のお土産用には旧ロゴを、自分用には新ロゴ・・・・今思えば旧ロゴの方が味があり痛恨の選択ミス・・・。

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この日はテレグラフ・アベニューにあるThe North Face本店 → Marmot Mountain Works → Ski Hut → Sierra Designs → The North Faceアウトレット → REIと全行程徒歩の強行軍。気力体力共に限界を迎え、宿泊先のUC Berkeley近くのホテルまで徒歩約1時間は気の遠くなりそうな距離でした。

REIスタッフに聞くとUC Berkeley方面行きのバスが走っていると教えてくれましたが、アメリカのバスの乗り方は「地球の歩き方」には書いてなかった・・・・。疲労と引き換えに乗ったバスは停留所の名前をいっさい言わないバスはどんどん走ります。見覚えのあるUC Berkeleyの校門を通り過ぎたあたりで必死の下車。疲れながらも通り道沿いにあった「グラナイト スティンアウェイ」で小物を購入。

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冬のXCスノーキャンプでの出動以外には、あまり出番の無かったREIオリジナル「K2 Expedition Cap」ですが、1984年アウトドア聖地Berkeleyをドキドキ探索したあの頃の記憶がよみがえり、懐かしさと時の移ろいを感じます。 

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MAIL ORDER 入門 REIの変貌

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 1990年代にブームになった海外通販=MAIL ORDER。カード決済とファックスで迅速に注文出来る手軽さと相まって普通の人がやり方をご教授してくれたのには微笑みながら拝聴したものです。
1970年代後半、先達の方々の経験を伝聞し、恐る恐るカタログ請求から入門した世代にとっては隔世の感がありました。

 まず、国際返信用切手(一枚140円だったか?)をカタログのおおよその重さプラスアルファを入れて送付。待つ事1か月〜2カ月・・・・・毎日郵便受け(我が家には無かったけど)を胸躍らせて待ったものでした。残念ながら送ってくれないショップやブランドもあり、勝率は6割程度だったでしょうか。

 そんな当時にあって迅速にカタログを送ってくれたのがREI(レクリエーショナル・エキップメント・インク)、EMS(イースタン・マウンテン・スポーツ)、L.L.Bean、Eddie Bauer等でした。

 初めにMail Orderにトライしたのが1937年創業のREI。太平洋戦争前にこんな組織が出来ていたとは驚きです。Coop/生協の会員組織で信用出来そうな感じだったのが選んだ基準。

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 まずカタログ請求から始まる儀式を経て、送金小切手を作成してくれる銀行を探しショップの近くにある銀行宛の小切手を依頼し、翌日に受け取ります。勿論現金決済のみ、小切手作成手数料もしっかり取られ、書留郵便でアメリカへ送り、後は本当に商品が届くまで祈る他ありませんでした。

 インターネットなど無い当時、夢の詰まったカタログは貴重品でしたが、数回同じ店のカタログを受け取ると、感動は薄くなり、Moss Tent WorksやGregory等の取り扱いは早かったものの、特にオリジナル製品の多いREIは他店と比べるとナショナルブランド製品の掲載率は低く、残念ながら魅力あるカタログとは言い難いものでした。

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 そんなREIが日本の府中に窓口をかまえたのは1980年代後半。ひょんな事から知り合ったH氏との繋がりで「REI JAPANサービスデスク」が動き出し、REI初の海外ショップが、南町田のグランベリーモールに出店し、閉店を看取る事になったのも何かの縁だったのかも知れません。

 REIは日本進出について、アメリカ本社から数名が来日し、マーケットリサーチ、副社長との話し合いやデザイナー、マネージャーとの話し合いに出席し、意見交換しました。

 当初より日本への出店は難しいと感じ終始反対した理由として。

1) 1990年代メールオーダーブームにも日本人が慣れてきた事もあり出店時期が遅すぎる事。
2) REIのオリジナル品に魅力が無い事。
3) 日本国内にあるブランドの輸入代理店から仕入れなくてはならない、若しくは日本国内価格でしか販売できないのでディビデント意外の魅力なし。
4) 本国内に標章登録がある名称は使えない(例えばMOSS TENTの場合MOSSは使えなかった)。
5) 立地が未定(出店前でしたので当たり前ですが賃料の高い都内では無理)

以上の懸案からREI日本代表のH氏も反対でしたが、REI本社の日本出店推進派は日本の消費者・REI会員をアメリカ本国のカスタマー同様に守り、REIの知名度向上に多大な貢献をしていたH氏とも袂を分けても半ば強引に出店へと推し進め失敗への道を走り始めました。

 REIの生協としての役割が十分に果たせないショップのディスプレーは日本国内にある登山店にREIのオリジナル製品を足しただけの商品構成となり差別化に失敗。そもそもREIが日本に来た時の話し合いの席でデザイナー達が着用していたものは全て他社ブランドの製品でした。それは自分達が着用したい製品を作っていない証しであり、オリジナル製品を売りたいという情熱も感じられない寂しい光景でした。 本社デザイナーやマネージャーが使わない製品と国内の店にある同じ品々・・・・これでは南町田の辺鄙で魅力の無いグランベリーモール出店は大きなリスクがあり過ぎでした。

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 REI内の出店推進派は出店で利を得る企業と手を結び生協の理念も会員の利益も考える事無くアメリカ大使館大使を呼んでピナクル(店の通路の広さとピナクルだけはREIらしかった・・・)で演出、華々しくオープンセレモニーを行いましたが、行く気力すら無く開店のニュースを自宅テレビで観ました。

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 「しかし」それにしても閉店は驚くべき速さでした。
計画倒産はよく聞く言葉ですが、これって出店で利益を得た誰かの計画閉店!!と思わずにはいられない正に電光石火の閉店。 この失敗は何ら責任の無い日本の会員が負わされることになります。

 会員になると毎年自動的にカタログが送付され後期では日本語のオーダー用紙が綴じ込まれ返品も日本国内で処理される消費者にとって有難い制度は崩壊。国内REI会員同士の連携イベントREIキャンプ&スクールも軌道に乗り掛けながら消滅。REIにとって日本での売上はアメリカ国内1店舗と同じだった当時にアメリカの会員同様の恩恵を得るべく奮闘してきた関係者ほど無念だったと思います。

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 REI本社では日本出店の失敗の話はタブーであると聞きましたが、それは日本の会員には全く関係の無い話であり、アメリカ本国では発行しているカタログすら日本には送って来ないのは生協会員の差別になると思います。

 今ではネットで簡単にオーダー出来る環境になりMAIL ORDER苦労話も過去のものとなりましたが、REIでの買い物は代理店との絡みで日本へ発送出来ないブランドも増えてしまい「最良の製品を安く会員へ」の理念さえ消失した感のあるREI。REI会員として公平な買い物の出来ない状況になっている現在を嘆くのは少数派なのでしょうか?

モノシリ沼 555nat.com アウトドア温故知新 1970-80年代 REI メールオーダー・カタログ(7)

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