モノシリ沼

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〜モノシリ沼とはモノにハマるとぬけられない?困った沼。そんな沼人たちの1970年代〜80年代 Made in U.S.A. アウトドア用品の温故知新ブログです〜
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レナードの朝 GHURKAの延命と終焉

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AuthenticなGHURKAは旅行から日常使いまで幅広く取りそろえた多品種が、旅へ誘うノスタルディックなポスターと手書きイラストカタログで購買欲を刺激しました。今ほど高額な販売価格では無かった1980〜1990年代、カタログ商品を全て揃えるべく渡米の都度数点を主にハリウッドのビバリーヒルズラゲージで購入したのは懐かしい思い出です。

そんな思い入れのあるGHURKAに異変が起きたのは購入後10数年経ったある日、Express No.2の底鋲に錆が出てその後底板がクッキーの様に割れ始め修理技術の未熟な日本の代理店で痛恨の大修理。

ExpressNo2の病が感染したのか、次はHoldall No.101コットンツイルが風化したようにサクサクと裂け始めたのはGHURKAの第一話で書きましたが、その数年後・・・・自然崩壊で大往生を遂げました。

日光に晒されたわけでも無くまったく原因の分からないGHURKAの崩壊、先日そんな話題を元ビバリーヒルズラゲージのAさんに話したところ、やはり大事に使用していたExpress No.2のツイルが風化し裂け始め底板が粉々になったので破棄したとの事。
高温多湿な日本の気候が原因なのかと思っていたのにドライなLAでも同じ事象が起きていたとは驚きです。

ここまで崩壊したHoldall No.101、粉々になったツイルは破棄したもののマーク部分の革を残してしまうのはGHURKA好きならばこその悲しい性なのでしょう。

終焉があれば再生もある・・・・・ふっと頭の中をよぎったのは長年使用したコットン×レザーのWallet INTERNATIONALとClassic Key Caseの再生。ビバリーヒルズラゲージで修理担当者から教えてもらった方法で経年の汚れが薄くなり何とか現役復帰。この作業をしながら思い出したのは映画「レナードの朝」でした。喜びも束の間・・・・・そんな事を考えてしまうのは大事な物が壊れて行く事へのトラウマなのだと思います。

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旅へいざなうAuthenticなブランド「GHURKA」

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1970年代後半にトラファルガーのコットンベルト入門から1980年代にGhurkaへ移行するのは自然な成り行きでした。コットン&レザーのコンビネーション、Marley Hodgsonの開発ストーリーとイラストのみのカタログ、旅情をかきたてられるポスターはGhurkaと人生を共にしたいと思わせるには十分でした。

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ビバリーヒルズにある「ビバリーヒルズラゲッジ」は地味な店舗ながらもハリウッドスターやセレブが購入する店として知られていましたが、ここで知り合った店員さんが親切で今も交流が続いているAさん。渡米前に連絡すれば店舗に無い製品は取り寄せてLAの空港から車でピックアップするだけ、離れた場所にあった事務所へ送ってもらった事もありました。

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財布などの小物から揃えベルト、傘、鞄へと拡大し小はキーリング、大はゴルフバックに至るまでカタログに掲載されている全製品制覇へとひた走っていた1980年代でしたが、その後突然のブレーキ。コットン&レザーを選ぶかオールレザーにするのかはいつも楽しい悩みどころでしたが、このコットン&レザー製品に2製品に異変。ティッシュボックスに最適で使用用途を変更したトイレタリーバックの革が割れある日突然コットンが風化した如く、触ると崩れ落ち底板はクッキーの様に簡単に割れだしました。ショックだったのは愛用していたNo2のポケット縫い目のホツレに始まり、底にある真鍮製の鋲が錆て、それと同時に底板が変形し折れてしまった事です。

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その他の製品にも革のひび割れを発見、自称メンテナンス好きとしては手入れを怠ったことは無いと断言できるものの、持ち主の愛情が伝わらなかったのか製品が「ハズレ」だったのか分かりませんが、一生物と惚れこんだGhurkaなのにあばたもエクボとは思えませんでした。No2は1990年代当時代理店だった高島屋へ持ち込み二度の大手術、底板交換の為に縁皮を外し、鋲を交換したものの再度の錆で再修理。アメリカ本国へ送る手間を惜しんだ報いがこの惨状です。革のひび割れは使用頻度の多い少ないは関係無い様で革の部位やなめし具合で個体差が出るのかもしれませんが、鋲の錆や底板の破壊、コットンの風化現象は結局原因不明、社名由来のGhurka兵の使用には耐えられないでしょう。

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ブランドマークはMarley HodgsonのMとHが入り完成されたデザインだったのに、創業者の手を離れると意味不明なフラッグの交差したデザインに入れ替わり、何故かアメリカ本国での価格もハイプライスに変更、更に「牙(?)」の交差したマークになり現在に至っています。同じアメリカ東海岸で作られ地味ながらトラディッショナルな雰囲気のブランドだったCOACHがデザイン路線変更し成功したのを手本として高級ブランドへ脱却を目論んだのかもしれませんが、Marley HodgsonのMHが無い現在のGhurkaは自分の中では終焉を迎えその後オークション出品や知人への寄贈で散逸。

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好きなブランドで統一願望が強いものの、Hunting Worldもウレタンの剥離による短命と理解しがたい多品種展開に全製品制覇の野望は打ち砕かれ、Ghurka同様クールダウン。見る目が無かったのでしょうか(>_<)どうもこちらの思いが成就出来ないのは結婚と同じだと妙に納得してしまうのでした。 

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