モノシリ沼

555Outdoors LAB.
〜モノシリ沼とはモノにハマるとぬけられない?困った沼。そんな沼人たちの1970年代〜80年代 Made in U.S.A. アウトドア用品の温故知新ブログです〜
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4th and Addison ST Berkeley CA94710 シェラデザイン Sierra Designs DOWN VEST

モノシリ沼 555nat.com monoshirinuma 1970-1980s アウトドア温故知新 Made in USA シェラデザイン ダウンベスト 1970s Sierra designs 60/40 Down Vest(1)

モノシリ沼 555nat.com monoshirinuma 1970-1980s アウトドア温故知新 Made in USA シェラデザイン ダウンベスト 1970s Sierra designs 60/40 Down Vest(4)

1970年代Made in USAの風はBerkeleyからやってきました。
The North FaceとSierra Designsどちらを選ぶのか、13歳の決断!
山口百恵と桜田淳子、どちらのファンクラブに入るべきかを決める時以上に悩みの種でもありました。

「モノシリ沼」の記事数でお分かりのようにThe North Faceの71勝11敗(2015年4月10日現在)と圧倒的にNFに勝ち越されていながらも、Berkeley を訪れた際には必ず4th and Addison ST Berkeley CA94710 のリテイルストアに立ち寄っていましたので、決して嫌いなブランドだったわけではありません。

ダウンベスト購入時も散々迷った末の決断は・・・苦手なキドニーウォーマーの無いThe North Face 65/35 Down Vestでしたが、ウェストドローコードが装着されたSierra Designsも忘れ難く、結局「迷ったら買う!」家訓を守って購入。

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この時代の製品はアウターとインナーのコントラストが美しい名品が多く、このダウンベストもアウターはTAN,インナーはOrange。

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Sierra Designsが3″Back Extensionと呼ぶキドニーウォーマーもやや控えめ、アウターは60/40とNylon TaffetaがありNylon製にはStuff Sackが付属。550Fill Powerのホワイトグースダウンをシングルボックスの潰し縫い60/40に封入。ドットボタンに「Sierra
Designs」の刻印が無いのは1970年代製造と分かります。

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JanSport同様Back Packer仕様の製品が多くThe North Faceより若干控えめな印象のSierra Designsですが、1970・80年代のMade in USAの息吹を感じます。

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Sierra Designs SIERRA PARKA シェラデザイン・シェラパーカ 1970-80s

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1978年、アルバイトニュースで見つけたアルバイト先はアメリカ製品を並行輸入、Izod/アゾッドやConverse/コンバース、Top sider/トップサイダー、Levis/リーバイス、Play Boy/プレイボーイ、ノーマンロックウェルのパブミラーなどなど、Made in U.S.A.製品を直輸入し、遠いアメリカを目と匂いで感じられる職場、当時は西ドイツ製だったadidas/アディダスのポロシャツや世界一軽量と言われたNike/ナイキのカンガルー革製スニーカーなど新鮮な出会いの日々でした。

Levisは勿論Made in U.S.A.、直輸入された501は正方形の段ボールにサイズ別に無造作に入っており、硬い生地、デニム特有の匂いは新鮮でもありました。履きやすくウォッシュされた製品など無い当時、硬いデニムを色落ちさせるため軽石と共に洗濯するブリーチアウトやサンダー(やすり)で表面生地を削る荒業も横行、縫い目の糸切れや生地のホツレなど日常茶飯事でした。

アウトドア関係ではDOLT、カミングアトラクション、コグランに続いてLAより届いたのは数百着のSierra Designs 60/40 Mountain ParkaとSierra Parka、60/40マウンテンパーカーは金色の金属製ハンガーに一枚ずつ掛けられ「Sierra Designs」と印刷された透明なビニールのカバーに包まれ、二つ折りで段ボールに梱包され、各段ボールの中にはSierra Designsのカタログが数冊入っていました。

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Sierra Parkaはウォッシュされたばかりのダウン特有の匂い、出来たての60/40は乾燥した草のような香りがします。日本での販売価格は単純とも思える「アメリカ本国価格×円×2」ほどでしたが、円安で所得も少なかった当時のアメリカ製品は今よりも高額で手軽に手に入れる事は難しい時代でした。

並行輸入→社員価格で購入出来るSierra Designsながら、購入意欲がまったく湧かなかったのがこのSIERRA PARKA。1970年代のSierra Designsのダウンジャケットの襟は小さく角があるままの無骨なデザインが好きになれず、常にNorth Face製品と比較し購入リストから脱落したものです。
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街着を意識した光沢の強いANTRON NYLON、襟の角は取れたものの形状が女性っぽくなった襟のデザイン、チープなIDEALシングルジッパー、潰し縫いで取り付けられた化繊入りのハンドウォーマーポケット、異様に太い袖形状はNorth FaceのSierra Parkaと同じ名称なのが許せず1970年代の名称DOWN Sweaterに変更してもらいたい程でしたが、文句を言うには購入せねばなりません。

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30年以上経過しながらもほぼ当時のままの光沢を放つSIERRA PARKA、気に入った製品がくたびれて行くのを見ると懐かしい検品の日々と共になんとも複雑な思いが交錯します。

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Sierra Designs 名称不明 1970s SLEEPING BAG

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気付けば50本ほどあるスリーピングバッグ。レンタル倉庫を整理すると「え!こんなのあったっけ?」と自分でもビックリする発見があるのも密かな楽しみである半面、背筋がゾッとし冷や汗が出るのも事実です。

気に入ったモデルは全シリーズ、更に右側ジッパー、左側ジッパーを揃えてジョイントしたくなるのが災いのもとです。

Sierra DesignsはCLOUDシリーズ以外、興味のあるモデルはありませんでしたが、1980年代のBerkeleyのリテイルショップでセールされていたこのスリーピングバッグはタグも無くモデル名も分からないのに価格勝負で購入。1980年代のUSA Madeのスリーピングバッグはメーカー旗艦モデルの日本国内販売価格が20万円を超えていた時代。セール価格のみで衝動買いしましたが、若干の汚れがあったのでイレギュラー品の返品された商品だったのかも知れません。

1970年代のスリーピングバッグはブランドタグがボトムに縫い付けられているものが多かったのですが、1980年前後にジッパーの取り付け側が分かる様に右ジッパーなら右側に、左ジッパーなら左側にタグを縫い付け識別し易くなりました。

タグがボトムに縫い付けられたこのモデル、1974年のカタログを見ると「TWO-HUNDRED」か「SUPERLIGHT」と推察。

1.5oz Ripstop NylonはロイヤルブルーのアウターとTANと言うよりベージュっぽいインナーカラーでSierra Designsらしいカラー。YKK #10 Delrinジッパーはトグルの紐が付き60/40マウンテンパーカーを彷彿させます。

Berkeleyで縫製されていたタグの縫い付け方がいかにも素人っぽいこの頃のモデル。もしかすると創業者の2人が縫っていたのかと想像するとちょっと楽しい温故知新スリーピングバッグと言えるでしょう。

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贅沢は素敵だ! Sierra Designs「CUMULUS」の連結

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1970年代後半、Sierra Designsの最高峰のスリーピングバッグとして「CLOUD」シリーズがカタログに登場。ライトユーズなバックパッキングブランド色の強かったSierra Designsが「本気」で世に送り出したCLOUDシリーズの旗艦スリーピングバッグがNIMBUS、次にこのCUMULUS、3シーズン用のCIRRUSとなります。
 
CA Berkeley University Ave.を挟んで対峙していたThe North Faceと比較され後塵を拝していた感のあったSierra Designs、Fill Power 550で高品質とされていた当時、CLOUDシリーズに採用されたのはFill Power 700と驚異的な最高品質グースダウンでした。
The North Faceの縫製は糸のステッチ幅が広くテンションがあまい為、ステッチに引っ掛かると糸が伸びたり切れたりするのがウィークポイントでしたが、CLOUDシリーズには表生地と裏地にストレッチバッフルを縫い付ける際にステッチが表に現れない手間の掛る縫製を採用。
 
ジッパーはマウンテンパーカに採用したYKK社デルリンジッパーを採用、ジッパーが生地を噛まない様にナイロンテープをドラフトチューブに縫い付ける丁寧な作りは自重を増やすことになってしまいましたが、裏地のWhiteと表地の美しいBlueのコントラストが絶妙です。NIMBUSの連結は叶いませんでしたが、ちょっと贅沢なCUMULUSの連結は気持ちをリッチにしてくれます。

嵩張るダウンスリーピングバッグの保管は気をつかいますが、ビンテージワイン並みの24時間空調の利いたレンタル倉庫で往年のクオリティのままスリーピング中。節電が課題の今の世の中、贅沢は素敵だ!の「素」の字も小さくせざるを得ないこの頃です・・・・。

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モノシリ沼 シエラデザイン1984年 バークレーショップ

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カタログで辿る Made in USA #1 "Sierra Designs 1970s-80s"

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モノシリ沼 シエラデザイン1981年スリーピングバッグPOPカタログ(1)

1970年代に黎明期を迎えたアウトドア製品の多くはまた、この時期に前後して創業したブランドから産出されました。創業者のアイデアやセンスを感じるオリジナリティ溢れる製品との出会いに心躍らせたあの頃、今となっては輝かしくも懐かしい時代でした。

モノシリ沼 シエラデザイン1981年スリーピングバッグPOPカタログ(2)

その製品のクオリティを伝える為に作られたカタログやPOP類は、ブランドの“製品に対する自信と愛情”のこもった美しい「作品」として世に送り出され、我々の心に届いたものでした。

モノシリ沼 シエラデザイン1981年スリーピングバッグPOPカタログ(3)

バックパッキング仕様の製品が多かったSierra designs(シエラデザイン)の秋冬、春夏用カタログは今見ても楽しいものですが、合間にクライアント用に出すカタログ(POP)も秀逸でした。

モノシリ沼 シエラデザイン1981年スリーピングバッグPOPカタログ(4)

シンプルなデザインながら完成された製品は「機能美」のレベルにあり、現在のゴテゴテしたデザインの製品とは一線を画すといっても良いでしょう。Sleeping Bagの「CLOUD」シリーズは丁寧な縫製とダウンの質において当時も今も最高峰のスリーピングバッグの一つとして記憶に刻まれています。オクタードームに代表されるテント類もデザイン、構造共に現代の夢の無いテントが温故知新するに値するものと思います。

モノシリ沼 シエラデザイン1981年テントカタログ(1)

これらの製品を愛情込めてカタログにしようとした時、自然とこのような美しいクオリティ高いものが出来るのでしょう。これは“偶然”では無くもはや“必然”と表現しても過言ではないと思います。

モノシリ沼 シエラデザイン1981年テントカタログ(2)

翻って現在のカタログは一体どうしたのでしょう?
創業者の手を離れ、売る為にだけデザインされた「工業製品」を紹介する為のカタログに夢を感じられないのは当たり前のことかも知れません。

モノシリ沼 シエラデザイン1981年テントカタログ(3)

モノシリ沼 シエラデザイン1981年テントカタログ(4)

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こんな時代にこそ・・・Sierra Designs 「OCTADOME」 シエラデザイン「オクタードーム」

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sd-octdome-1 モノシリ沼

軽くて小さい、または「それなりの」デザインが主流のテント事情に、少々淋しい思いをしているのは少数派でしょうか?

以前にこのモノシリ沼で紹介した「オクタードーム」ですが、久しぶりに当時のカタログを見て気付いたのは前出の「オクタードーム」はどうも「オクタードーム供廚世辰燭もしれません。
キャノピーを交差する2本のポールを独特の形状の逆V型アーチ4本で立ち上げる「オクタードーム」は大きさの違いと出入り口の場所が違うだけでちょっと違いが分かり難く、「オクタードーム供廚3人用または3〜4人用(実際は2人用なので)と表示されているのを見ると、これより大きいこのオクタードームは4人用?「OCTADOME 検廚箸任盡世辰燭里、OCTADOMEのみの名称だったのでしょうか?

1980年代カタログを見直せば、正確な名前が分かるかもしれませんが、数冊のカタログでは写真は一種類のみ、兇両匆陲靴見当たりません。

さて、1980年代中頃に購入したこの「OCTADOME」、キャノピーを交差する2本のポールのテンションは、端に付いた25センチほどの細引きで調整、テントのデザインと共に何とも言いようのないのどかさを感じます。

張り綱無しでペグのみ打ち込めば自立するのはこの形状では見事と言うしかありません。

更に4つの逆V型ポールで出来る3箇所の窓は内側ジッパーで開閉し雨でも心配いりません。
大人が寄りかかっても平気なこの逆V形アーチ、キャノピーを持ち上げる縁の下の力持ち。
キャノピーのポールスリーブがベタ付けなのは、逆V型アーチとの組み合わせに不可欠なのと従来のテント本体にポールをセットしフライシートとの間に空間をつくる必要があるテントとの大きく異なる設計ゆえでした。
雨の日に本体が濡れないようにフライシートと本体が一体になっていると考えるより、そうせざるを得ない事情があったみたいです。

Sierra Designs社のテントの多くは入り口ジッパーが地面ぎりぎりまで下がるため、日本のような雨の多い気候下での使用は不安が残ります。
「が!」なんだかんだと能書きの必要なアウトドア用品でありながら、「そんなこと、どーでも良いもんね〜」的な、使って見て楽しいこのテント、こんな時代だからこそ必要なのかも知れません。

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都市伝説!? SIERRA DESIGNS 60/40 PARKA

シェラ・マウンテンパーカ
バックポケット
刻印なしドットボタン
コードストッパー
破損ポケットナイロンループ

1979年購入のSIERRA DESIGNS社製『60/40 MOUNTAIN PARKA』。未だに日本国内でのみ販売が続けられてる長寿命のマウンテンパーカは、アウトドアファンなら一度は袖を通した事があることでしょう。

1979年代、マウンテンパーカと言えばこの「シェラデザイン」でしたが、生地の感触が冷たく“65/35”の他社製マウンテンパーカとどちらを購入するか迷ったものです。購入の決定的なポイントは背中右側に縦についたジッパーでした。YKK社ジッパー使用を売りにしていながら、背中のジッパーはIDEAL社製を使うなどアバウトなところもおおらかな古き良きアメリカ製です。

鞄など持たない学生時代、いくつもついたポケットはとても便利でした。それに加え背中に付いたポケットは使う機会はまったく無かったものの、寒い時に新聞紙を入れると暖かくなる機能(だと宣伝されていた)とそれが特別なデザインに感じられ購入。下にダウンベストやオイルドセーターを着る為に大きめのサイズを買うべきとされていたものです。

タン×ネービー、ネービー×タン等の配色のコントラストが美しく、どちらのカラーを選ぶのかも頭痛の種でした。この頃のシェラデザイン製品はドットボタンに刻印は無くシンプルな印象。ジッパーもビスロン、シングルでしたが、トグルを引きやすいナイロンループが付いていたのも見逃せない魅力の一つでした。小さめのフードデザイン、コードストッパーは上質の皮なのもトラッドファンにも受け入れられた要因です。

60/40の生地説明は今更必要が無いでしょうが、未だに雨の時にはコットンが膨らみナイロンとの隙間を埋める事で防水性能もあるかの如く紹介されていますが、実際は霧雨程度の時に多少水の染み込む時間が延びる程度です。ノースフェイス社製品と比較すると随所にバックパッカー向けのライトユースな印象があるシェラデザイン社、このパーカもポケットの力の加わる箇所にバータックが無く糸がほつれてしまう等の問題がありました。

しかし、発売から数十年経った今分かるのは65/35の製品は擦り切れ穴が開くのに対して60/40はそれほど傷んでいない事実。原付運転中に店頭した際、摩擦で溶けたナイロン部と残ったコットン部(写真参照)を見るとまさにヘビーディユーティな素材である事は証明されました。

1980年代中頃、使い道のはっきりしないマウンテンパーカは本国アメリカで早々に販売終了。アメリカE-BAY等でもあまり出品が無いのは本国ではあまり人気が無かったのかと感じます。

バークレーのリテイルストアも工場も無い今、その製品がマストアイテムの様なキャッチコピーで都市伝説のように語り継がれ、延々と製造販売が続けられている不思議。

現在の製品にポケット部バータックが施された事は評価しますが、チープなフードコード、質の落ちた皮製ストッパー、妙に大きく光沢のある60/40のタグ、サイズを小さくしてオリジナルとは最早呼べない「日本向け」シェラデザイン 60/40マウンテンパーカはその他昔の名品「復刻版」が出る度に懐かしさと共に悲しさを感じてしまいます。

ORIGINALでは無くなった、“似て非なるもの”、と言ったら言い過ぎでしょうか。
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SIERRA DESIGNS 「NIMBUS」の洗濯

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1979年製造の『SIERRA DESIGNS』社スリーピングバッグCLOUDシリーズの旗艦モデル「NIMBUS」。
羽毛の質、縫製技術等のクオリティの高さは当時の厳冬期スリーピングバックの中でも秀でた存在でした。当時、日本での販売価格は230,000円!とこれまた最高峰に相応しいプライスには驚かされましたが、各ブランドの最高技術の集大成である厳冬期モデルの相場でもありました。
このスリーピングバックを『JANSPORT』社「D-2」のフレーム下部に取り付けて分かったのはスタッフバックに入れても尚大き過ぎると言う驚き。快適な眠りを約束してくれるものの持て余し気味だった事を懐かしく思い出します。

かれこれ30年も経過した汚れを落とそうと一念発起。乾燥したこれからの季節(晩秋)は羽毛製品を洗濯するには格好の季節です。「が!」このクラスの洗濯は相当の気合と体力を必要とします。
いつも思うのはダウンクリーナーを入れたバスタブに製品を浸し、水分を含み見るも無残にペッタンコになった姿に「あ〜、本当にこれが元通りになるのかな?」と言う不安。しかし、一度洗濯液に浸けてしまったら後戻りは出来ません。

●丁寧に手で押し洗いを繰り返します。
●事前に汚れ等の染みはスポット洗浄しておくときれいに仕上がります。
●油汚れがあった場合、通常の洗濯に使う「ザウト」がお勧め。
●強い洗剤は羽毛の油分も取ってしまうので「不可」ですが、染み程度に使うには経験上問題は無いようです。
●たっぷりと空気を含んだ高品質の羽毛を浸すには相当の体力が必要ですが、それはフィルパワーが大きい証明と諦めましょう。(質の悪い、若しくは羽毛の量が少ない程、楽です)
●このクラスのスリーピングバックが水に浸るとその重量は20キロ以上にもなります。
●その重みが縫い目に加わるとバッフルが裂けてしまい後悔することになりますので、ここは一番慎重に進めます。
●バスタブの栓を抜く前に(ここが肝心です)籠状のもので製品を掬い取ります。
●最適な方法はスーパー等にある買い物籠を使用する事です。(勝手に持ち帰るのはいけません、ジャスコ等で安価に売っていますので、買いましょう)
●縫い目に力が加わらない様に細心の注意をはらって籠に入れた後、バスタブの栓を抜きます。
●そーっと上から押す事で余分な水分はカゴの隙間から抜けていきます。
●その後、きれいなお湯で濯ぎを2〜3度同じ要領で繰り返すと体力も限界。
●羽毛は一箇所に固まり、これが元通りになるんかいな!?と半ば諦めモードのなか、見るも無残なスリーピングバッグを干し場へと運びます。
●今の季節なら半日程で生地が乾き始めるので足繁く通い固まった羽毛をたたき解します。

これを何度も繰り返すわけですが、製品を慈しむ愛情は通った数と比例、羽毛はロフト回復し愛情に答えてくれます。
2日〜3日で新品同様に回復、美しく膨らんだ形状と寝心地はまさにCLOUD(雲)の中で寝ているような心地良さで洗濯後の筋肉痛を優しく癒してくれるでしょう。
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SIERRA DESIGNS CROUD シリーズ

シエラデザイン 1980s 寝袋
1970年代後半にSIERRA DESIGNSより発売された「CLOUD」シリーズ3種 NIMBUS(入道雲) CUMULUS(積乱雲) CIRRUS(絹雲)。
いずれも当時の最高品質であったフィルパワー700の驚異的なダウンを封入し、丁寧につくられた最高峰のスリーピングバックです。(写真はSIRRUS)
バッフルはスラントウォール、表面に縫い目の出ない手間のかかる工法Tuck−StitchingはMADE IN USAのクラフトマンシップの真髄と言えるでしょう。
発売当時はアウターシェルも薄いシルクタッチの1.5oz Luscious Nylon製、ボトムはHigh Count 2.5oz Nylon,インナーもホワイトの清潔感漂う高級仕上げは現在のスリーピングバックには無い贅沢な眠りを約束してくれます。
ジッパーはYKKの大型YKK No7 Coil And #10 ナイロンジッパーを採用、NORTH FACE のOPTIRONジッパーの本格仕様とは一線を画すものの、ドラフトチューブの生地食い込みを軽減してくれます。
このSIRRUSは3シーズン用でスタッフバッグに詰めるのも容易ですが、CLOUDシリーズには共通の素晴らしいスタッフバッグが用意されていました。
アウターのスタッフバックより10センチ程長く作られたインナーのスタッフバックは、大きく嵩張る厳冬期寝袋(の収納を楽にしてくれる工夫がされています。
アメリカアウトドアの黎明期、現在でも通用するいろいろなアイデアが満載され、今でも新鮮な驚きを与えてくれます。
サイズはR(レギュラー)L(ラージ)XL(エクストラージ)と用意されていましたが、Rは子供または女性用に作られた様でアメリカサイズながら小さめです。
この最高峰のスリーピングバッグ、MADE IN USAの雄 WESTERN MOUNTAIN SPORTSで作られたOEMらしいのですが、縫製技術の素晴らしさはSIERRA DESIGNSを凌いでいるので寂しさを感じますが、納得せざるを得ません。
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シェラデザイン「デイトリッパー」

シェラデザイン デイトリッパー デイパック アウトドア 1980年代

シェラデザイン(SIERRA DESIGNS)』社「デイトリッパー(DAYTRIPPER)」。 1980年頃のモデルです。

ティアドロップの美しいデザインと夢のあるネーミング。色はラズベリーと三拍子そろったのに、残念ながら容量が小さ過ぎ、学生の日常にも使いにくかったのが最大の欠点でした。

良質のレザーは30年近く経過した今も味のあるままに健在。何度か復刻するも町中であまり見かけないのは、やはり使いにくい容量だからでしょうか?

1970年代後半の『ケルティ(KELTY)』社との共同カタログに掲載された写真に惚れ込み購入したものの、A4ファイルが端を折らないと入らなかった時のショック!
一目惚れして初めてのデートで会った彼女が身長68.5センチだったと想像してもらえれば、ショックの大きさが想像出来ると思います。
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